毎年外来魚情報交換会には、日本全国からたくさんの皆さんに来ていただくので、折角だから今回は真冬になると無数の外来魚が集まる彦根旧港湾の様子も見学してもらおうと、これまで開催していた琵琶湖南湖（草津市）から、初めて北湖（彦根市）で開催いたしました。また、日程も２日間の開催とさせていただきました。例年に比べて地理的にも日程的にも厳しい条件であったにも拘わらず、全国２０都道府県から２日間でのべ１５９名の皆さんにご参加いただきました。（北海道・福島・栃木・埼玉・茨城・千葉・東京・神奈川・長野・岐阜・愛知・三重・滋賀・京都・大阪・奈良・兵庫・鳥取・福岡・沖縄より参加）

　今回も多くの情報を持ちよっていただき、北海道から沖縄まで、実に様々なテーマを発表していただきました。中でも現役の若い琵琶湖の漁師さんの発表は、ブラックバスの缶詰の試食会も兼ねており、発表後この缶詰に対しては実に多くの意見が飛び交い、後の懇親会でも一部の人達の間では熱く議論が繰り返されていました。その懇親会には、初日に来られた半数の皆さんが参加され、各テーブルでは熱い熱い議論が繰り広げられました。主催者としては、外来魚情報交換会は懇親会とセットで一つのものと考えておりますので、次回以降もより多くの皆さんが懇親会に参加して情報交換していただけるようなスケジュールを組みたいと考えています。また、今回は各発表後に質疑応答の時間を設けました。時間の許す限りご意見をお受けしましたが、一度も途切れることなく、活発なご意見をいただくことができました。２日目の全ての発表が終わった後は、希望された約３０名の皆さんと彦根旧港湾に移動して、真冬の外来魚駆除釣りを体験していただきました。２日目は初日の吹雪とは打って変わって風もなく穏やかな快晴に恵まれて、幸い厳しい寒さに遭うことなく駆除釣りを体験していただきました。釣りに不慣れな方もいらっしゃったにも係わらず、たくさんの外来魚が釣れ続け、実質２時間弱でしたが５４ｋｇものブラックバスやブルーギルを駆除することが出来ました。

　毎回繰り返しお伝えしていることではありますが、外来魚情報交換会は全ての人に全ての情報が役立つとは思っていません。しかし、参加してくれた人が多くの情報の中から一つでも得るものがあれば成功と思っていますし、懇親会等と使って新たな交流も生まれています。実際に前回の情報交換会から出た「北海道のショッカーボートを滋賀県で利用する」という話が昨年に実現しています。しかし、それより何よりも参加することで、日本全国にはこれだけ熱心に外来魚防除に取り組んでいる人達がいると言うことを肌身で感じてもらえることで、参加いただいた皆さん自身の日頃の活動や業務にも大きな励みになると確信しています。

来年も多くの皆さんのご参加をお待ちしております。

　※資料集に掲載した発表要旨を公開しています。　→　外来魚情報交換会要旨2009　

　※当日会場で回収した「ご意見カード」の内容および回答を公開しています。　→　ご意見カード回答

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