ご意見カード回答2025

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ご意見カードへの回答

第二十回外来魚情報交換会で回収したご意見カードへの回答を紹介しています。

UPDATE　2025/2/18

第二十回外来魚情報交換会では、各発表に対するご意見やご質問をお配りした「ご意見カード」に書き込んでいただきました。
当日会場でご提出いただいた内容を発表者にお伝えし、回答のあったものを紹介させていただきます。

犯人は？ニホンイシガメを緩やかに減少させる外来種　発表者：西堀智子（和亀保護の会）さんへのご意見・ご質問

Ｑ：	クサガメに着目した話は、新しい観点で面白かったです。（30代男性）
Ａ：	ありがとうございます。ニホンイシガメの減少要因について、以前は生息環境の悪化・外来生物による食害・外来カメ類との競合・商業目的の乱獲の4点が挙げられていましたが、近年はクサガメによる影響も指摘されるようになりました。クサガメ（特に関西のクサガメ）が外来種であるかどうかはまだ決着がついていませんが、外来種であってもなかっても、フィールドでの観察や調査によって、クサガメがニホンイシガメを圧迫していることは実感するところです。

Ｑ：	イシガメにしか見えない雑種が増えてくることも予想されますが、その時はどのように対応されるのでしょうか？（60代男性）
Ａ：	難しい問題です。各生息地ですべての個体のDNAを調べることが望ましいですが、そういうわけにもいきませんので、「ここのニホンイシガメは是非とも守らなければならない」という生息地を選定して、予算を投入してDNAを調べて純粋かどうかを確認することになると思います。それ以外の場所では外部形態での判断の基準を今より厳密にすることでしか（現段階では）対応できないと思います。将来安価で簡単に雑種判断できるようなキットが開発されるのを期待するばかりです。また、今後ニホンイシガメがさらに減少して絶滅の危機に瀕した場合には、「イシガメにしか見えない雑種」もイシガメの遺伝子を持つものとして、却って大事にされる存在になる可能性もあります。そうならないように願うばかりですが。

本邦で生息が確認されたパンプキンシードサンフィッシュ　発表者：藤田朝彦さんへのご意見・ご質問

Ｑ：	繁殖確認等を今後してゆきたい、とのことですが、今やるべきは当該のため池での根絶ではないでしょうか。水抜き等、ご検討していただきたいです。（年齢性別不明）
Ａ：	状況により、駆除等も検討したいと思っております。

Ｑ：	「Ｒ７にやること」の中に駆除が入っていなかったのは、まずは現状把握を優先するということでしょうか。そのリスクは検討されていますでしょうか？（50代男性）
Ａ：	駆除等も含め、まずは可能な範囲での対応を考えております。

Ｑ：	今後の展望はどう思われますか？（30代男性）
Ａ：	蔓延状況や再生産状況を把握することにより、有効な対策が検討できればと考えています。

滋賀県におけるチャネルキャットフィッシュの生息状況と駆除の取り組み　発表者：大植伸之（滋賀県水産試験場）さんへのご意見・ご質問

Ｑ：	チャネルキャットはすでに広く南湖に分布している可能性もあり、もっと広く調査する必要はないのでしょうか？（60代男性）
Ａ：	南湖の30地点で2021年および2022年に環境DNAを用いた調査を行った結果、2021年には4地点、2022年には2地点で本種のDNAを検出しましたが、検出されたDNAは少量であることから、その生息数はごく少数と考えています。　なお、琵琶湖では南湖・北湖を問わず様々な場所でウナギを目的とした延縄漁業が広く操業されています。水産試験場は漁業者との連携により、本種が混獲された際には速やかに報告をもらい魚体サンプルを回収する体制を取っている他、漁獲日誌による本種の混獲状況の調査も行っています。その結果から見ても“現在すでに広く南湖に分布している状況”にはないと考えていますが、今後も漁業者と連携を図り、北湖も含め本種の状況について常に注視して行きます。

Ｑ：	チャネルキャットもリリース禁止にしておくべきと思うのですが、なぜ指定されないのですが？（60代男性）
Ａ：	琵琶湖レジャー条例を所管する滋賀県琵琶湖保全再生課に確認しましたところ、次のとおりでした。　「　滋賀県の条例によるリリース禁止については、レジャーの側面からも外来魚問題に係る取組を進めるものとして、釣り人へ協力を求めているものです。条例によりチャネルキャットフィッシュのリリースを禁止するためには、現在の県内の生息状況や生態系被害・漁業被害の状況等から、レジャーの側面からも取組を進める段階にあるかの判断や、リリース禁止に対する多様な意見がある中でより多くの方に協力頂くための理解や環境の整備が必要ですので、琵琶湖保全再生課としてはリリースの禁止をしていくことも選択肢の一つとして情報収集に努めているところです。　もし、チャネルキャットフィッシュを釣りあげることがございましたら、リリースせず、その場で締めて頂くか、水の張っていない容器にいれた上で、外来魚回収ボックスへ入れて頂くようご協力お願いします。　」なお、滋賀県水産試験場では、本種による漁業被害や生態系への影響、生息状況等の現状について、琵琶湖保全再生課へ情報提供を行うとともに、本種に関する調査研究を行い、漁業者と連携し駆除を続けていきます。

コクチバスとの23年　「殺したい程愛してる」　発表者：新村安雄（リバーリバイバル研究所）さんへのご意見・ご質問

Ｑ：	長良川でのルアー釣りの件で、アマゴ、ニジマス釣りの人に混じる可能性について私見です。ルアー釣りとひと言で言っても、トラウトとバスとではタックルが異なります。バスの方が竿は太め、ルアーも大きめや派手な色が多いです。（バスでしか用いないルアーもあります）また、トラウトではワームは使いません。ワームを使っている人は、まずバス釣りの方です。（30代男性）
Ａ：	ご指摘ありがとうございます。発表の趣旨としては、長良川でもコクチバスが不法に放流されてしまったように、他の河川でも放流される可能性があるという注意喚起です。ご指摘のように、バス釣りについて詳しい知識のある方なら、その釣りがバス（コクチバス）を狙ったものであることが容易にわかるかとおもいます。ただそうでない人間が「あんな場所でルアーつりしている？」という気付きがあったら記録しておいてほしいということです。ブラックバスの放流は重罪です。でも現状は違法放流がやりほうだいの実態があります。この悪い循環を止めるには、違法放流を行っている人物（達？）にたどり着く情報を集めていくしかありません。それには、皆で、ブラックバスの釣りが行われているという事実を記録して、行きませんかという呼びかけです。長良川では、マスコミが報じる前に、ボクの家の前でルアー釣りをしている方とその方の自動車をみています。急いでいたのでスマホ等で撮影しておいたのですが、コクチバスの違法放流が明らかになり、岐阜県が情報を集めているということで、漁連を通じて映像を提供しました。そういった個別の情報が集約すると、違法放流の実態に迫れるのでは、と期待しています。

ダム湖におけるライトトラップを用いたコクチバス仔稚魚の捕獲事例　発表者：阿部健志郎（応用地質株式会社地球環境事業部）さんへのご意見・ご質問

Ｑ：	私の父が以前勤めていた会社の工場が七ヶ宿にあります。父からは、人がいない田舎、コンビニもないと聞いていたため、言葉が悪いですが、そんな僻地にも放流されたと聞いて驚きました。（30代男性）
Ａ：	発表を聞いていただき、ありがとうございます。七ヶ宿町は人口が少なく、確かに田舎ではありますが、仙台・山形－新潟間の重要幹線道路である国道113号が通っており、人の行き来は多いです。また、ダム湖は、サクラマス（降湖型）やワカサギの釣り場として、釣り人に認知されていました。そのような状況のなか、まずオオクチバスが密放流され、その後コクチバスが放流され、オオクチバスと入れ替わりました。ダム湖は仙台市や福島市、米沢市等の都市部から車で1時間程の距離にあり、5月から10月頃までの週末は、早朝から駐車場はバサーの車でいっぱいです。なお、七ヶ宿町には2017年にコンビニがオープンしています。

Ｑ：	谷沢トラップより安価に作れるトラップあるいは費用がかかっても容易に作れるトラップをコクチバス駆除に使っている事例はないのでしょうか？（50代男性）
Ａ：	ライトトラップのような仔稚魚を対象とした事例は、心当たりがありません。産卵床を対象とした事例として、ご存知かもしれませんが、新潟県内水面水産試験場が安価につくれる人工産卵床を開発されています。 https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/attachment/76173.pdf

〜夏休み自由研究〜アメリカザリガニ手作り捕獲罠No.1選手権 in 上尾丸山公園　発表者：岸　弘人（上尾水辺守）さんへのご意見・ご質問

Ｑ：	筒型わなを三角わなと同じトリカルネットで作成し、中国製との死亡率を比べてはどうですか有害な素材かも？？？（50代男性）
Ａ：	ご提案ありがとうございます! 私も有害な素材説を考えていましたが、専門の鑑定をしてもらうのは難しそうでしたので、同じ形の物をトリカルネットで制作してみるというのは、とても興味ある実験だと思います。是非試してみたいです！

Ｑ：	11月までの捕獲期間の中で、ザリガニが捕れる数に違いはありましたか。（最も捕れた期間はいつですか）（40代性別不明）
Ａ：	ご質問ありがとうございます。発表でもお話しさせていただいたように、夏休みの自由研究としての活動以後、30分おきに罠を回収してみたり、それまでと違うやり方をしてしまったので、比較が難しいですが、1回目の回収で捕れた数の平均でいくと8月が1番捕れたように思います。ですが、例の、入ったザリガニが死に絶えるつつ罠だけでみると10月になっても、一度に捕れた最高数の59匹という記録もあり、罠によって違いがありました。ですが、11月は平均的にがくっと少なくなりました。

Ｑ：	「夏休み自由研究」でしたが、学校・先生の評価はいかがでしたか？（60代男性）
Ａ：	ご質問ありがとうございます。この自由研究は小学校の代表に選ばれて、その後学校から上尾市部科学教育振興展覧会という会に出展されたらしいのですが、その後の報告がまだ無く、今度表彰式があるそうなのですが、なんの賞に選ばれたのかなど、まだわからないです。あと、今回、外来魚情報交換会で発表できた事を担任の先生に話したんですが、「へー。」というだけで、リアクションが薄く、元からあまり良い印象が無かった担任を、より嫌いになりました。もう少し話しのわかる先生が必要だと思います。

Ｑ：	はじめの方で罠に求められることに「持ち運びしやすいこと」とありましたが、これは「使いやすさ」に含まれるのでしょうか？（50代男性）
Ａ：	ご質問ありがとうございます。持ち運びやすい、というのは、私達が活動している公園がとても広く、今回実験させていただいた睡蓮池だけでは無く、その他の池、特に大きな大池といった場所にも設置をすると考えると、荷車にいくつもの罠をのせて片道１キロほど移動する必要があるので、荷車への積み込みやすさや、重さの事をさしておりました。また、使いやすさ、というのは、罠の設置や回収の時にかかる手間を意味していました。今、水辺守で使っているザリガニボックスは隙間にスジエビが挟まってしまったり、フタをゴムバンドで固定する必要があるので、その分時間がかかります。その点、三角罠はひっくり返すだけで、上部の穴から中にいる生物を全部タライに出せて、戻すのも簡単なので楽で使いやすいのかな？と考えました。わかりにくい表現で申し訳ありません。

Ｑ：	緊張した様子もなく、抑揚をつけて堂々と話しており、私も見習いたいです。獲れたザリガニはどうされているのでしょうか？（他の動物のエサなど）（30代男性）
Ａ：	ご質問ありがとうございました。発表の前はとても緊張して、どうなる事かと思いましたが、皆さんに褒めていただいてとても嬉しかったです。撮れたザリガニの一部は園内にある小動物園にいる、コツメカワウソ君のエサとして使ってもらっていました。その他、家でザリガニ炒飯を作って自分で食べてみたりもしましたが、残念ながら全て食べきる事はできず、残りは公園内の学習館の職員さんに渡したり、生態工房の方達に渡して、処分してもらう事になってしまいました。

手賀沼周辺のミナミメダカ保全のためにカダヤシの駆除活動をスタート　発表者：鈴木結人（手賀沼水生生物研究会）さんへのご意見・ご質問

Ｑ：	ミナミメダカが確認された生息地①②の場所がスライド中に無かったかに思います。もっと目立たせる、色を変える等、強調させるのはいかがでしょうか？（30代男性）
Ａ：	ミナミメダカが乱獲に合うリスクを考慮し、場所を特定されないためにあえてスライドには書きませんでした。

Ｑ：	ミナミメダカとカダヤシの生息環境に何か違いはありましたか？（60代男性）
Ａ：	「水流」「水温」「水の汚さ」に違いがあるかもしれません。水流が強いとミナミメダカが多く、水流が弱いとカダヤシが多い。水温が低いとミナミメダカが多く、水温が高いとカダヤシが多い。水が汚いとミナミメダカは少なくて、カダヤシは多い。駆除開始からまだ半年ほどですが、そのような感触を持っています。

Ｑ：	カダヤシ駆除後にミナミメダカを増やすには何が必要でしょうか？（60代男性）
Ａ：	引き続き、カダヤシが増えてミナミメダカが減ってないか、生息地調査を継続する必要があるかと思います。そのうえで、生息地の周りにある水田がいい状態で維持されるように、農家や行政の協力を得る必要があると思います。

次々侵入する新たな外来種：近年の岐阜県の現状　発表者：向井貴彦（岐阜大学）さんへのご意見・ご質問

Ｑ：	捕獲された１４０の交雑オオサンショウウオはその後どうなったでしょうか？（50代男性）
Ａ：	DNA解析で在来と判定されたものは現地に放流していますが，交雑と判定された数十個体は，世界淡水魚園水族館で一時保管の後，一部は展示用に譲渡，一部は博物館等での固定標本や骨格標本，剥製に，一部は大学等の研究者に譲渡，一部は高校などでの教育目的での解剖などに利用されています．単なる焼却処分ということはしないようにしています．

Ｑ：	オスカーは完全に野外放流ですね。チョウセンブナはホームセンターのペットコーナーで見た事あります。暴論かもしれませんが、海外産の魚は全て規制が必要なのかもしれないです。（30代男性）
Ａ：	海外産の魚種の販売を「全て」規制した場合，代替品として日本産淡水魚の流通が盛んになるのではないでしょうか．その場合に何が起こるか，ということを考えると，気候や環境的に国内での定着が生じにくい外国産の観賞魚を流通させた方が良いのではないかと思ったりします．もちろん定着しなければいくら放流しても良いというわけではないので，放流されやすい魚種（幼魚が安価で売られている大型魚とか）の飼育は登録制にするなど，なにがしかの制限はあっても良いと思います．

外来魚駆除と水産資源の今後の課題　発表者：上垣雅史（滋賀県農政水産部水産課）さんへのご意見・ご質問

Ｑ：	南湖の方が北湖よりもニゴロブナの成長が良いとの事について私見です。南湖の方が水の透明度が悪いと聞いた事があります。また、南湖沿岸には大津、草津、堅田などの市街地がありますが、北湖沿岸の市街地には彦根、長浜くらいでしょうか？市街地から出る栄養価が含まれる排水によってプランクトンが育つなどがあるのではないでしょうか？個人的感覚として、ここ2年ほどＧＷでコアユが釣れなくなりました。（彦根港）関連があるのでしょうか？（30代男性）
Ａ：	魚類の餌となるプランクトンが増えるためには、栄養塩が必要となります。琵琶湖の栄養塩は、ご指摘の市街地のみならず、山、川、農地など陸域全体から共有されていくものと認識しています。栄養塩と魚介類の関係について、湖内の栄養や有機物が植物、動物プランクトンを経て魚介類につながる物質循環が、気候変動の影響などにより妨げられている可能性があると言われておりますが、漁場生産力の具体的なメカニズムは分かっておりません。水産試験場の方で、まずは、そこを評価していこうとしております。 5月、コアユが湖岸で釣れないとのことですが、近年、特にアユの資源が不安定になっています。産卵期の河川水温や琵琶湖内での餌の多少など、アユ資源は様々な要因によって変動しますので、一概には言えませんが、今後も資源の安定化に努力していきたいと思います。

Ｑ：	ニゴロブナやホンモロコの肥満度や体長が低下しているとの事だが、放流魚の数が多すぎる可能性はないか。（20代男性）
Ａ：	密度効果によるものではないのかというご指摘だと思います。過去の漁獲量を見ていると当時の資源量は現在よりも非常に多かったことが推察され、それでも充分に魚が育っていたことを考えると、現在の肥満度低下や小型化が密度効果によるものであったとしても、現在の琵琶湖が魚を育てる力（環境収容力）が低下しているのでなないかと危惧しております。

外来魚駆除モデル水域ー曽根沼における外来魚の現状　発表者：山本充孝（滋賀県水産試験場）さんへのご意見・ご質問

Ｑ：	曽根沼でヘラ釣りスポットにバスがいた事ですが、そこにヘラやバスが行く要因が何かあるのでしょうか？ →障害物がある、そこだけ深くなっているなど（30代男性）
Ａ：	ヘラブナ（ゲンゴロウブナ）が多いのは、もともと地形的に集まりやすくて多かったことに加えて、その場所に木組みの台が作られているため常時寄せ餌によって集まっているのではないか。オオクチバスはたくさん捕れたのはその辺り一帯が起伏に富んだ地形で産卵適地であり、かつては産卵床やふ化仔魚がたくさんみられており、集まりやすいが今までは捕り残されていたためにたくさん捕獲できたと考えています。

明石川と共に生きる～今後は外来魚のように在来魚の脅威になるかも知れない季節来遊魚～　発表者：西岡龍之介･佐野こころ（玉一アクアリウム）さんへのご意見・ご質問

Ｑ：	季節来遊の生物増加に伴い、それをエサにしようとシーバスやチヌが川に上がってくることはあるのでしょうか？また、それによる影響は何があるでしょうか？（30代男性）
Ａ：	ご質問ありがとうございます。季節来遊の増加に関係なく、明石川下流には生き物が多く以前からシーバスやチヌが上がってきています。影響はわかりませんが、在来の生き物より季節来遊の生き物の方が動きが鈍いので、シーバスやチヌには季節来遊の生き物の方が食べられやすいと思います。

日本におけるチャネルキャットフィッシュの確認状況：市町村別侵入状況把握アンケートに基づく整理　発表者：吉田　誠（東京大学大気海洋研究所）さんへのご意見・ご質問

Ｑ：	チャネルキャットの全国レベルの広がりが気になるところですが、自治体間での対策などの情報共有はされているのでしょうか（60代男性）
Ａ：	淡水魚である本種の分布拡大は河川経由で起こると想定されるため、同一水系の上下流に位置する自治体間での情報共有や、連携した対策も取られ始めているようです。

兵庫県明石市のヌートリア　発表者：中村有加里（岡山理科大学獣医学部）さんへのご意見・ご質問

Ｑ：	ヌートリアによる影響が市民に認識されるようになった事は良いかと思います。捕獲数増加傾向が気になるので、注視すべきでしょうね。（30代男性）
Ａ：	ありがとうございます。今後もヌートリアの生息状況について調査を続けたいと思います。

魚釣りをやめて生物多様性に配慮した公園づくりへ　発表者：片岡友美（認定NPO法人生態工房）さんへのご意見・ご質問

Ｑ：	私自身、幼い頃に釣りを入り口に魚に興味を持ち始めました。釣りには身近な自然に触れるキッカケになるという側面もあります。例えば放流に頼らない、在来魚に親しむ釣りを許容する等の方向性の検討などはないのでしょうか。（年齢性別不明）
Ａ：	「在来魚に親しむ」のは、釣りでなくても、ガサガサや自然観察などの手段でも可能と思います。釣り自体は公園以外の川や水路でもできますし、近くに有料の釣り堀もあります。やろうと思えば、身近に楽しめるレクリエーションですので、敢えて【公園】でやらなくて良いと私は考えています。

１人でブラウントラウトを駆除してイワナを守ってみた　発表者：長谷川功（水産資源研究所さけます部門）さんへのご意見・ご質問

Ｑ：	調査地点は合法的には釣り人が入って来られないと仰っておりましたが、それでも入ってきた釣り人はいましたか？（30代男性）
Ａ：	厳密に言えば、調査地点は林道入口から15キロ以上離れた場所にあるので、現実的には自動車以外でのアプローチはできないだろうけれど、林道の自動車での通行許可は遊漁目的ではおりないということです。で、違法に林道を通行している自動車、オフロードバイクはしばしば見掛けるのですが、具体的な侵入方法については公の場ですので、言及は控えさせて下さい。

アクアポニックスやめとけ　発表者：嶋津信彦（しまづ外来魚研究所）さんへのご意見・ご質問

Ｑ：	アクアポニックスは欠陥だらけのシステムと分かったが、それではこのような商売は成り立たないのでは？（60代男性）
Ａ：	海外では魚が売れ、野菜も付加価値を上乗せできているので成り立っているのかと思います。国内では難しいと思います。そして廃業とともに魚が河川に遺棄されることを危惧しています。

Ｑ：	イカリムシ駆除に使われる農薬を野菜が吸収する事は無い？週一回の水質検査をごまかす業者いそう（30代男性）
Ａ：	吸収すると思います。イカリムシ駆除に使われるデミリンは本来農薬なので、使える野菜や用法容量などが決められています。それらを守らない場合には植物体内に残留し、健康被害を及ぼす危険性があります。経験を積めば検査を行わずともできるようになるかもしれませんが、魚や野菜の生育状況などで栄養バランスが変化するため機械的な方法では調整しがたいと思います。

ブルーギルを使った泳がせ釣りによるオオクチバスの捕獲（2010～2011）　発表者：橋冨彰吾（名古屋大学）さんへのご意見・ご質問

Ｑ：	私も釣りをするのですが、道糸とハリスが同じ号数だと、道糸が高切れする可能性があり、自然環境下にオモリを残すこともあります。また、安売りの竿がどれくらいの物か分かりませんが、オモリの負荷に耐えられず折れるかもしれないです。グラフを見ると、やはり朝まづめは良いですね。（30代男性）
Ａ：	ご指摘ありがとうございます。高切れのリスクはご指摘の通りです。なお、今回の水路に関しては三面張りであり、根がかりはそれほどありませんでした。水路幅が広がる壁面が石積みの場所は、底が砕石状のもので覆われており、オモリが引っかかるので今回の方法は使えませんでした。安売りの竿は、釣具店で数千円で売られている投げ釣り入門セットなどの竿です。竿の長さは3.6ｍ程度を用いています。体感でも朝まづめの方が釣れる時間帯にメリハリがあるように感じました。

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